[気づき書評]プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる [ 尾原和啓 ]

プロセスエコノミー 気づき書評

目次:プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる

  1. なぜプロセスに価値が出るのか
  2. 人がプロセスに共感するメカニズム
  3. プロセスエコノミーをいかに実装するか
  4. プロセスエコノミーの実践方法
  5. プロセスエコノミーの実例集
  6. プロセスエコノミーの弊害
  7. プロセスエコノミーは私たちをどう変えるか

ここだけは押さえよう!「気づき」10項

乾けない世代が重要視する「幸せの3要素」

アメリカ人心理学者マーティン・セリグマンが唱えた「幸せの5つの軸」というものがあります。その5つとは「達成」「快楽」「良好な人間関係」「意味合い」「没頭」です。「乾いている世代」は、最初の2つ「達成」「快楽」を重視して働いていました。

一生懸命仕事をし、高い報酬や出世と言う「達成」を、美食や物欲を満たすという「快楽」を追い求めました。「成功者」と言われるようなワンランク上の生活を手に入れることが幸福だったのです。

しかし「乾けない世代」は、「ないものがない」社会で育ったので、達成や快楽を満たすということに重きをおいてはいません。そこに対する飢えが少ないのです。それよりも、精神的な要素が強いです。つまり「良好な人間関係」「意味合い」「没頭」という後者の3つの軸に幸せの価値を置いています。

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これからは「乾けない世代」の幸せの価値「良好な人間関係」「意味合い」「没頭」に注目していく必要がある。そこを満足させるにはプロセスエコノミーが重要である。

アイデンティティの置き場所がネット上のコミュニティに移行している

核家族化が進んでいるのは言わずもがなで、もともとアイデンティティを満たしてくれていた①家族②ご近所③会社という三大所属先が全て希薄化し、「どこかのグループに所属したい」という所属欲求を満たすことを消費活動にも求めるようになってきているのです。

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α世代の「オーガニックリーダーシップ」

「フォートナイト」や「スプラトゥーン」などのオンラインゲームでは、知らない人たちと1ゲームごとに誰と組んで、誰と闘うかがシャッフルされて目的達成を競います。この場では自分はチームをリードするのか?フォローに回るべきなのか?という瞬間の判断がゲームの成否に大きくかかわります。この判断を小さい頃から濃厚に繰り返すので、リーダーシップが育つと言いうわけです。

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私の子どもたちも当たり前のように、オンラインゲームを楽しんでいます。

「オンラインゲーム」を「オーガニックリーダーシップ」という観点で見てなかったですね💦

自然と子どものリーダーシップを育むのに役立っているのかもしれません。

「Self Us Now」理論

人生のプロセスを共有するうちに、自分の中にあるストーリーが、異なる他者のストーリーとどんどん重なっていきます。
「私はこういうふうに生きてきた」「君は今こういう道を歩んでいるんだね」「私と君に共通点がある。その共通点をきっかけに連帯しながらみんなで何かを起こそうよ」
自分のプロセス(生き様)を開示し、共有することで、この熱狂が集団の熱狂への広がるのです。

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仲間100人で1歩ずつ前進

一人が100歩前進するのではなく、プロセスを共有した仲間100人が1歩ずつ前進する。一緒に動いていく。

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プロセスを共有することで、他者とつながり、仲間100人で1歩ずつ前に進む。

これを実行したいですね。

エフェクチュエーション-Effectuation

マーケティングの世界で「effectuation」という経営理論が語られます。「effectuate」(何かを引き起こす、目的や希望を達成する)という英語の名詞形です。

Effectuation
1.Bird-in-Hand(自分の手の中にいる鳥)
2.Affordable Loss(許容範囲の失敗)
3.Patchwork Quilt(バッチワーク・キルト)
4.Lemonade(レモネード)
5.Pilot-in-the-plane(飛行機のパイロット)

変化が激しい時代では、最初からゴールを決めると選択肢を狭めてしまい、大きな成功から遠ざかってしまいます。だから自分の手の内にある、楽しいことと思うことから始めよう、というのが「effectuation」の第1のポイントBird-in-Hand(自分の手の中にいる鳥)です。
しかし、そうやって初めて見ても、失敗してしまうのは当たり前です。だから最初から許容範囲の中で失敗を設計しよう、というのが第2のポイントAffordabe Loss(許容範囲内の失敗)です。
小さな失敗をしながら、ゲームオーバーにならない範囲でトライし続ける。その都度知らないことを勉強したり、新しい人に出会ったりする。こうすることで、むしろ次のトライにつながる未知なる発見があったりするのです。第3のポイントPatchwork Quilt(パッチワーク・キルト)も大切です。
単体では使い物にならない布の端切れを縫い合わせ、重ねに重ねて、1枚の大きな作品が生まれます。その瞬間、瞬間に対応しながら普段であれば握手しないような人と握手し、コラボレーションする。パッチワークのように新しいムーブメントが広がっていく。これも修正主義の醍醐味です。
失敗の中に実は成功がある、というのが第4のポイントLemonade(レモネード)です。レモンは苦くて酸っぱいので、レモン単体ではあまり使い道がありません。そのレモンを吸ってはちみつや氷水と混ぜてみたら、なんともおいしいレモネードが出来上がる。このように、偶然が味方し予期せぬ成功にたどり着くことがあります。
第5のポイントPilot-in-the-plane(飛行機のパイロット)プロジェクトや祭りの中心人物が、パイロットとしてハンドルを握り続けている。その人は祭りの中心で歌い踊り、見るからに楽しオスで貯まらない。祭りの中心でハンドルを握るモノがいるおかげで、まわりの仲間は「踊らにゃ損損」と思い切り楽しめるのです。
変化の時代では最初に決めた戦略は自分を狭めますが、手の中に言う小さな鳥から始めた冒険の末に見つかったゴールや仲間は遺文らしさを拡げてくれるのです。

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エフェクチュエーション(Effectuation)の事を簡潔にここまで表現していることはさすがです!!!

とても分かりやすい。

変化が激しい時代を幸せに、充実して過ごすには「エフェクチュエーション(Effectuation)」を一歩いっぽ実践していくことが大切です。

「オーケストラ型」ではなく「ジャズ型」

世の中が激しく変化する激動の時代には、決まったゴールに向かって正確に歩き続ける「オーケストラ型」ではなく、どこに正解があるかわからない中で答えを探す「ジャズ型」の生き方、働き方が向いています。
今のような変化の時代には「オレにはこのアイデアがあるんだけど、一緒にいるやついる?」と呼びかけ、「この指とまれ方式」で仕事を進めた方がいいのです。

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予測不能なプロセスこそ一番の果実

ゲーム実況も、ライブも全て予測不能なプロセスである。

だからこそ、みんながゲーム実況、ライブに夢中になるのである。

納得です。

プロセスエコノミーの弊害

いつしかプロセス自体に自分の人生が操られる。

会社で効率的にアウトプットを出そうと仕組化すると、いつの間にかプロセスを作った私たち自身がプロセスに行動を縛られるようになる。

なんでもバランスが大切です。

うろうろアリ

変化の激しい時代には「うろうろアリ」のようにいろいろなところに寄り道しながら、新たな「気づき」を得て、道を作っていくことが必要である。

感想

尾原和啓さん「プロセスエコノミー」は藤原和博さんの「朝礼だけの学校」へ入学し、そこで取り上げられていた書籍でした。

「変化が激しい時代」の歩き方がギッシリ詰まった書籍です。

この書籍の中の行動を1つでも行うことで、「変化に激しい時代」を、楽しむことが出来るようになります。

あなたも「変化が激しい時代」の歩み方を知りたくありませんか?

おススメです。

この記事が少しでもあなたのお役に立つと嬉しいです。
ご覧頂ありがとうございました。

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